#5. 人にはリミッターがついていない 〜先天的攻撃抑止能力〜
- 北原 正一郎
- 2021年4月14日
- 読了時間: 2分
フロイトは「人は生まれながらにして犯罪者だ。」と言ったそうです。
なぜ人が人を傷つけ、殺めてしまうのか?
それは、野生から見たときに人が単体ではどうしようもなく臆病で、弱い存在だからです。
では、野生で強い動物とはなんでしょうか? ライオン、トラ、、狼などなど・・・
これらの動物には「先天的攻撃抑止能力」という能力が備わっています。 鋭い牙や爪、強靭な顎、力など先天的にはじめから強い武器を持っている動物は同種の殺し合いによる絶滅を防ぐ為 リミッターが働き、加減できるようになっているそうです。
しかし、野生において弱い動物にはこれが備わっていません。 例えば、鳩やネズミなど、そしてヒトです。
人は裸でサバンナに放り出されたらとても弱い存在です。
こういった野生で弱いとされている動物には「先天的攻撃抑止能力」が備わっていません。 多分、リミッターをかけてたらいざという時、生き残れなかったんでしょう。 「臆病」であることも危険を回避するという生き残るための能力だったのでしょう。
しかし、人には後天的に獲得したモノがあります。 それが「理性」です。 人は知恵を使い人工的に「力」を得ていくことで地球上でこれだけ多く繁殖することができました。 だからなのでしょうか、人は後天的に「理性」というストッパーを獲得してきました。
しかし、理性はあくまでも後天的についたものであり、そもそも人のシステムに入っていなかったため、 追い込まれると「本能」が優先的に働きます。
「理性ではわかっているのに・・・」
しかし、だからと言って全ての人が他人を傷つける行為を行うことはありません。 「理性」でコントロールできている人もたくさんいます。 「止められる」のです。
人は追い込まれれば追い込まれるほど、「本能」を発揮します。その結果、理性を忘れた行為に及んでしまうことがあります。
でも、それは少しだけ環境が違っていたら、周囲に話を聴いてくれる人がいたら、自分から少しだけ他人に歩み寄れたら、本当に些細なことで結果は変わります。
人であれば、誰でもその可能性はあると同時に、回避できる方法もあるのです。
Li(y)s 心理カウンセラー 北原正一郎
荒川区東日暮里 東京23区 カウンセリング/メンタルトレーニング
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